不動産の購入を検討した場合に、住宅性能評価書という言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
不動産には難しい言葉も多いなか、聞き逃してしまっているかもしれません。
そこで不動産の購入に関わってくる住宅性能評価書とはどんなもので何がわかるのか、また取得するメリット・デメリットも確認しましょう。
住宅性能評価書とはどんなものなのか取得にかかる費用は
住宅を購入するなら性能が高いものが良いと考えますよね。
ではその基準はどこで確認したらいいのでしょうか。
そこで役立つのが住宅性能評価書です。
これは注文住宅、分譲住宅、中古住宅でも取得することができます。
取得は義務ではありませんが、登録された検査機関によって評価されるので、客観的にどの程度の性能があるかを知ることができるでしょう。
検査項目は10分野にもおよび、そのなかでも耐震性、耐久性、省エネ性、維持管理への配慮の4項目については必須となります。
どれも住宅には重要な項目ですね。
そして大切なのは取得にかかる費用ですが、新築一戸建ての購入であれば基本審査で数万円、住宅の規模や検査項目の追加などで費用が追加され、合計で数十万円程かかります。
中古住宅購入の場合でも現状検査に数万円かかり、新築同様に追加費用がかかるので同じぐらいと考えて良いでしょう。
住宅性能評価書を取得することで得られるメリット
数十万円もの費用をかけて住宅性能評価書を取得することに利点はあるのでしょうか。
高額な費用を出してでも取得するメリットをご紹介します。
まずは建設会社以外で国が認定した第三者のチェックがあるという点です。
高性能と言っていても素人では実際に見ても判断できない部分も多くあります。
第三者機関が検査をしてくれることによって、数値としてわかるようになるので安心感が増しますね。
また住宅ローンを組む際に金利引き下げも期待できますし、地震保険なども割引ができる可能性があります。
それだけでなく、消費税引き上げによる住宅取得額の増加に対する対策として設けられた、すまい給付金制度の申請書類として提出することができます。
住宅性能評価書を取得することで考えられるデメリット
では反対に取得することでデメリットはないのでしょうか。
大きな影響としては取得にかかる費用だけでなく、建築コストが余計にかかってしまう可能性があります。
各分野の項目は細かく基準が設けられているため、基準をクリアするためにかかった工事費用が分かりにくいこともあるでしょう。
また等級レベルを上げれば快適だというわけではないことは覚えておかなければなりません。
環境や間取りなどに合わせて必要な等級を判断する必要があるでしょう。
まとめ
不動産の購入にかかわる住宅性能評価書とは何かをご紹介しました。
性能を可視化することによって安心できる家づくりを目指せる一方で、評価を上げることにとらわれてコストが上がってしまったり、思うような家にすることができないかもしれません。
住宅性能評価を上手に利用して、性能と希望を兼ね備えた不動産の購入を目指しましょう。
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