近年はご近所付き合いも希薄になってきており、賃貸では引っ越しの挨拶をする人は珍しくなってきました。
ただしマイホームを購入した場合、賃貸とは違ってその土地に根付いて暮らすので、ご近所とのかかわりは避けられません。
今回は、マイホームに引っ越しをするときに欠かせないご近所への挨拶回りについて、タイミングや注意点をご紹介します。
不動産購入時にご近所へ挨拶回りをするときの注意点
マンションでも戸建てでも、不動産購入で引っ越しするなら挨拶回りは必須と心得ておきましょう。
ファミリー世帯・シングル世帯問わず、マイホームに引っ越したら町内会などの自治会に所属することになります。
自治会では、子どもの行事や自然災害時の緊急避難場所や緊急避難経路などをとりまとめていることが多いです。
ご近所や自治会の人々ときちんとコミュニケーションが取れる関係を築くには、最初の挨拶が肝心です。
挨拶のタイミングは、基本的には「引っ越しの前日」が望ましいでしょう。
引っ越し当日は大型トラックが早朝から路上にとまるので、場所によってはご近所に迷惑をかけてしまうかもしれません。
その前に挨拶を済ませておけば、余計なトラブルを未然に防ぐこともできます。
戸建てを新築する場合は、「地鎮祭を終えた時点」で挨拶回りをするのがおすすめです。
騒音や工事車の出入りで迷惑をかけるので、できれば業者の方と一緒に回って丁寧にご挨拶しておきたいところです。
リフォームや解体をする場合は、工事の一週間前までに業者の方と挨拶回りをしておきましょう。
いずれも早朝は避け、不在時には2・3回は訪問し直すのがおすすめです。
それでも会えなかった場合には、挨拶状をポストに入れておくと良いでしょう。
どこまで回るかは悩みどころですが、いわゆる「向こう3軒両隣」が基本です。
マンションなら上下階と両隣、戸建ては向かい3軒と両隣には最低でも挨拶しておきましょう。
不動産購入時にご近所へ挨拶回りをするときの手土産とは
挨拶回りをするときの手土産は、だいたい1,000円から2,000円を上限に考えます。
初対面の人に高価なものは、かえって恐縮させることになりかねません。
手土産は、ご近所の家族構成やライフスタイル、好みなどがわからないので、食べ物よりも消耗品がおすすめです。
タオルやラップ、ティッシュペーパーなどの日用品は、どこのご家庭でも使用するもので個人の嗜好にあまり左右されません。
お菓子を選ぶ場合は賞味期限に気を付け、とても甘かったり辛かったりするものは避けましょう。