やむを得ず、持ち家の売却を検討する際などによく耳にする「家の任意売却」。
この記事では、実際に任意売却とはどのようなものなのか見ていきます。
メリットもデメリットもある任意売却について理解を深め、いざという時に納得して判断できる知識をつけていきましょう。
家の任意売却の流れとは？そのメリットや競売との違いについてもチェック！
まず確認しておきたいのは、家の任意売却や競売とはそもそもどのような仕組みになっているのかという点。
どちらも、住宅ローンの滞納や延滞を続けてしまった場合を前提とするものです。
競売は、借り入れ先の金融機関などが住宅ローンの一括返済を要求してきた際に一括で返済することができず、担保となっている持ち家を強制的に売却されることになるもの。
一方で、任意売却は、強制的な売却ではなく債務者の意思で売却をはじめることにあたります。
競売を避けたいと考える方が多いのは、さまざまなデメリットがあるからです。
市場相場よりも安い価格で落札されてしまう点、競売にかかる費用が住宅ローンに加算されてしまう点など、任意売却よりも経済的な負担が大きくなってしまうのが競売のデメリットとなっています。
また、役所が不動産売却に関わる公売も、任意売却よりも条件が悪くなってしまいます。
住宅ローンの支払いがスムーズに行かずに持ち家の売却を検討している際は、できるだけ競売や公売を避けられるように、早めの対策を取っていきましょう。
家を任意売却する際の気になる注意点とは？
任意売却のデメリットとなってしまうのは、住宅ローンを滞納することで個人信用情報に傷がつき、今後の住宅ローンやカードローンなどが利用できなくなってしまう点や売却額のすべてを住宅ローンの返済にあてなければいけない点など。
また、すでに住宅ローン滞納中で督促状が届いているという場合などは、競売を申し立てられてしまうケースも少なくありません。
競売や公売よりも条件が良い任意売却。
しかし、そもそも任意売却を本格的に検討せざるを得ない状況になるまでは、住宅ローンを数か月にわたって滞納してしまっているはずです。
持ち家の任意売却を検討することになる背景にも、いろいろなものがあります。
住宅ローンの返済が何らかの理由で難しく感じる場合には、できるだけ早めに金融機関などに相談するようにしましょう。
