マンションの間取りで見かけることがある「納戸」。
収納のためのスペースといった印象がありますが、クローゼットでもなく「納戸」と表記されているのはなぜなのでしょうか?
実は、特徴を知ることで収納以外にもさまざまな使い道が広がる可能性があるのが「納戸」なのです。
そこで今回は、「納戸」とはどのような部屋を指すのか、また納戸のメリット・デメリットについて解説します。
マンションの間取りにある納戸の建築基準法上の扱いとは?
「納戸」は「S(サービスルーム)」と表記されることもあり、建築基準法における居室の条件を満たしていない部屋のことを指します。
建築基準法における居室の主な条件では、採光や通風の観点から窓が床面積の7分の1以上あることなどが定められており、こうした一定の条件を満たした部屋は「居室」として表記できるのです。
納戸は、他にも「F(フリースペース)」などと表記されることもあり、居室とは区別できるよう表記されています。
マンションの間取りにある納戸のメリット・デメリット
納戸の活用法として最も多いのが、「収納スペース」としての利用です。
家族が増えれば増えるほど荷物も増え、収納スペースとして使える部屋があると重宝しますよね。
スキーやキャンプ道具などのシーズンものの、大きな道具の収納場所としても活用できます。
収納以外にも、趣味部屋として利用するのも納戸のおすすめの活用法です。
ただし部屋として使う場合にデメリットとなるのが、居室としての条件を満たさないことによる日当たりの悪さが挙げられます。
居室のように長時間過ごすとなると、快適さは感じにくいかもしれません。
しかし、日当たりの悪さをメリットと考えられる活用法もあります。
日が当たりにくいと本なども日焼けしにくいため、書斎として使ってみるのはいかがでしょうか。
さらに、収納棚やデスクなどを設置すれば、自分流の趣味部屋や書斎にカスタマイズでき、より居心地のよい空間になるでしょう。
子どもがいる場合は、子どもが幼い間に遊べるキッズスペースとして活用し、子どもが成長したら自分の趣味部屋として活用するなど、ライフスタイルに合わせてさまざまなアレンジができるのも納戸の魅力です。
納戸のある間取りは、㎡数あたりの単価が安くなるのでお得ですよ。