洗濯物を干したり、家庭菜園を作ったりと、室内の延長としてさまざまなことに利用できる場所としてバルコニーやベランダは重宝するスペースです。
このように、似た性質をもち、同じ意味合いで使われることもあるバルコニーとベランダですが、実は両者には明確な違いがあります。
そこで今回は、不動産の購入を検討する方に向けて、バルコニーとベランダの違いや、それぞれの活用方法についてご紹介します。
不動産の理解を深める!バルコニーとベランダの違いとは
ベランダとバルコニーは、一般に屋根の有無によって呼び方が変わります。
「ベランダ」とは、建物の2階以上の階層において、外にせり出るような形で設けられた屋根付きのスペースのことです。
これに対し「バルコニー」は、基本的にベランダと同様でありながら、屋根のないスペースのことを指します。
また、バルコニーのなかに「ルーフバルコニー」と呼ばれるものもありますが、これも屋根のないスペースです。
下の階の屋根(ルーフ)を利用することで、通常のベランダやバルコニーよりも広い空間が特徴的なルーフバルコニーですが、こちらも屋根は付いていません。
不動産を選ぶなら?バルコニーとベランダそれぞれのメリット
バルコニーとベランダには、それぞれ次のようなメリットがあります。
バルコニーのメリットと活用方法
屋根のないバルコニーでは、太陽の光を直接浴びられる点が大きなメリットです。
そのため、ベランダガーデニングや家庭菜園を楽しみたい方にとっては、うってつけの設備といえるでしょう。
ただし、リフォームをしたりガーデニング用品を置いたりする場合には、太陽光や風雨による劣化が早いことを念頭に置いておく必要があります。
錆や腐食に強い素材選びや、防水設備の強化をしておくと、安心してガーデニングを楽しめます。
備え付けの手すりなどが鉄製の場合は、定期的に防錆の塗装をするなどのメンテナンスがおすすめです。
ベランダのメリットと活用方法
ベランダは屋根があるため、多少の雨をよけられます。
そのため、洗濯物を干すほかに、テーブルやいす、ハンモックなどを設置してリラックスできる空間づくりが可能です。
おうちカフェとしてベランダでコーヒーブレイクを過ごしたり、気分転換にハンモックに揺られたりと、気軽に気分転換できるプライベート空間に最適です。
ただし、ベランダは非常時の避難経路として利用される可能性もあるため、リフォームやインテリアの設置をする場合には、物件の規約に目を通しておくことをおすすめします。