人生で最大の買い物ともいわれるマイホームを購入するとき、多くのケースで「住宅ローン」が活用されます。
住宅ローンの利用には、「金利」の理解が欠かせません。
今回は、住宅ローンの金利をテーマに、仕組みや種類、また、ここ数十年でどんな推移をたどっているかなどを解説します。
住宅ローンの「金利」とは?仕組みや種類を知る
金利とは、借入れをした人が「元金」に対して払う利息のことで、多くは割合(%)で示されます。
住宅ローンでは、一般的に、1年間で払う割合の年利で表示されています。
たとえば、年利2%で1,000万円を借入れした場合、単純に計算すると、利息は年間で20万円です。
毎月、元利均等返済をすれば、元金が減るので、利息の総額も減ります。
金利には、金融機関が設定する「基準金利」があります。
店頭金利とも呼ばれ、民間の金融機関の店頭で表示されるものです。
実際の借入れでは、基準金利から、優遇金利を差し引いた「適用金利」が、利用時の金利です。
また、住宅ローンはいくつかの金利タイプに大別されます。
まず「固定金利」タイプとは、借入れしたときの金利が、返済の間を通して適用され、変動がないものです。
借入れするときに確定するので、返済計画の見通しが立てやすいのが利点です。
一方、「変動金利」タイプとは、一定期間で見直しがはいり、借入れしている間も変動があるものです。
固定タイプよりも、一般的に金利が低いという特徴がありますが、返済している間に、金利が上がって、それにともない返済額が増える可能性もあります。
なお、通常、適用金利の見直しのタイミングは半年です。
元利均等返済の商品の場合は、返済額を5年ごとに見直し、見直し後の返済額は125%を上限とします。
5年の間は、金利が上昇しても返済額は上がりません。
低金利が続く今は好機!?住宅ローン金利の推移
ここ数十年の推移から、今の金利についても考えてみましょう。
1991年頃、金利は8%を超える時代がありました。
その後、バブルが崩壊し、1995年から2%台に入り、昨今では低金利が続いています。
これには、経済の活性化やデフレ対策を目的とした日銀のマイナス金利政策などが影響し、結果的に、金融機関は低金利でも住宅ローンや企業融資をおこなっているとされています。
いずれにしても低金利が続く現在は、マイホーム計画を検討するにはよい時期といえそうです。